出産祝いの基本的な知識

出産祝いで病院を訪ねる場合、病室に入るのは女性だけにしておきます。夫以外の男性が入るのはマナー違反となります。この時期はまだ母子ともに不安定な状態ですので、もちろん長居はしないようにし、お花や果物などの手土産を用意し、場合によっては受付や付き添いの人に渡して帰るぐらいの心づもりで出かけることが大切です。退院した母子が落ち着いたころを見計らって出産祝いをします。目安として、宮参りまでには届けたいものです。お祝いの品は、生後半年から1歳以降で使える実用的な衣類やおもちゃが最も喜ばれます。祖父母からは出産費用の一部やベビーカーなど値段の高いものを贈るのもよいことです。いずれにしても両親の希望を聞いてから贈るようにします。また、出産祝いは赤ちゃん用品ばかりとは限りません。両親へのプレゼントが好まれるときもあります。

夫婦には赤と白のワインセットなど、産婦には『お疲れさま』の気持ちをアクセサリーやマザーバッグなどで伝えても喜ばれます。これから赤ちゃん連れの外出が増える産婦には、抱っこしたままで出し入れができる脇ファスナーのリュックやウエストポーチなどもとても重宝します。父親も共有できるようなものが便利です。また、出産の内祝いについてですが、もともと出産の内祝いはお宮参りの日に近所や親類に赤飯、紅白の餅、かつお節などを配ったものでした。しかし最近ではそのような習慣はなくなってきており、出産祝いのお返しとしての意味が強くなってきています。お祝いを頂いてから1ヶ月以内に贈るようにします。品物は紅白の砂糖や石鹸、かつお節、タオルやハンカチセットなどの祝儀用贈答品が一般的です。写真立てや先方の嗜好に合ったインテリア小物なども気が利いています。内祝いは、頂いた品物や金額にかかわりなく、皆に同じ物をあげても構いません。半返しか、3分の1返しにしてもよいです。水引は紅白の蝶結びにし、『内祝』と表書きして、下に子供の名前を記します。また、第2子、第3子ができた場合にも、男女の区別なく第1子と同じように出産祝いをしてあげることが大切です。

祖父母は跡取りとしての男の子の祝いや初孫に比重がかかりがちですが、どの子にも平等にお祝いをすることが大切です。ただし、当面の衣類などは上の子からのお下がりで間に合いますので、お祝いは商品券や現金にした方が喜ばれやすいです。もし第2子のお祝いをしてあげるときに訪問した際には、上の子にも小さなお菓子の1つでも用意しておくとよいです。

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